はじめに
平日の水曜日を楽しめない退屈な連中のために、僕達は最高の舞台を用意した。
ここには、嫌味な上司も出来の悪い後輩も、色目を使ってくる取引先の人間もいない。
大声を出しても怒られることはないし、周囲の観客にぶつからなければ踊ったって構わない。お酒だって飲める。たった3時間の間かもしれないが、君は自由だ。
この非日常を楽しむためのキーワードは、たった一つ。それが、「遊ぶ」ことだ。
この最高の舞台を、どうか自由に、力の限り遊び倒していただきたい。
【GAME1】
F’SQUAD（2勝1敗） vs SUNDAY CREW（0勝3敗）
ここまで三節を終えて未だ白星のないSUNDAY CREWが、初白星を賭けてF’SQUADに挑む。
かつて「小さな魔法使いたち」の一員として、#7 K-TAと共にイエローコートを戦った#52 KCが、スタイルの全く異なる古巣を相手に一体どのようなプレーを見せてくれるのか？単純にスコアだけでは測れない「勝ち負け」をジャッジするのは、他でもない貴方です。
【GAME2】
KIDROC（3勝0敗） vs TOKYO BEAST（2勝1敗）
GAME2は、今季からレギュラーチームに名を連ねた両雄による一戦。
開幕から3戦全勝・首位タイと勢いが止まらないKIDROC躍進の要因は、超強力な不動のスターターにある。ハードワーカーな#05 NARUSE、MC MAMUSHIから「ジャパニーズ・ベイビー・シャック」の称号を戴冠した#09 KOJI、クレバーなプレーが光る#34 Yohey。怖いもの知らずの悪ガキ軍団が誇るカタくて太い三本柱は、ちょっとやそっとじゃ折れそうにない。
前節で初黒星を喫したものの健闘が光るTOKYO BEASTは、前節大暴れしたビッグマン・#9 YUJIに注目。
【GAME3】
SIMON（0勝3敗） vs UNDERDOG（1勝2敗）
開幕3連敗、最下位タイ。2014-2015 1st CHAMPION TEAMのSIMONが、苦しんでいる。昨シーズンPLAYOFF MIP・#17 TSUKASAの正確なシュートが、チームを今季初白星に導くことが出来るか。
対するは前節、一足先に今シーズン初勝利を挙げたUNDERDOG。ルーキーにして中心人物・「アマチュア最強の男」#30 DAISUKEに引っ張られるように、#15 NEKI・#78 NOBUCHIKAの両スコアラーが調子を上げてきた。今シーズンの巻き返しを図るためにも、これから始まるPLAYOFF争いを占う上でも、両者にとって重要な意味を持つ一戦になりそうだ。
【MAIN GAME】
平塚Connections（1勝2敗） vs 勉族（3勝0敗）
正直言って、勢いの差は歴然である。
前節MIPの#1 ぬまを中心に、3年ぶりのPLAYOFF進出を目指す今季絶好調の首位タイ・勉族と、どこか波に乗り切れない2013-2014シーズン王者・平塚Connetions。それでも、前人未到のスリーピートを目指す彼等に、何かを期待してしまうのは僕だけじゃないはず。
つまらないファールの要らない、純度の高いエンターテイメントが期待できそう。#9 CHIHIROと#58 魚住で行われるであろう、アドバンテージルール1on1もお見逃しなく。
おわりに
バスケットボールを愛してやまない連中のために、僕達は最高の舞台を用意した。
ここには、監督もコーチも顧問の先生も存在しない。
ミスをしても殴られることはないし、怒られることもない。何をしても自由だ。
君を縛るものは何もない。自分のやりたいようにプレーすればいい。
経験もキャリアも関係ない。観客を沸かすことの出来るスキルだけあればいい。
この非日常を楽しむためのキーワードは、たった一つ。それが、「遊ぶ」ことだ。
この最高の舞台を、どうか自由に、力の限り遊び倒していただきたい。
TEXT by 石井ジョゼ
