東京

SOMECITY 2016-2017 TOKYO 2nd 第5戦

Date

2016/11/30(Wed)

Open

18:45

Start

19:15

Place

クラブチッタ川崎

神奈川県川崎市川崎区小川町5-7

ゲームプレビュー

SOMECITY 2016-2017 TOKYO 2nd 第5戦プレビュー


【GAME1】
平塚Connections(2勝2敗) vs BLACKTOP(1勝3敗)

長かったはずのリーグ戦も、残すはたったの3節。現時点で、どのチームにも首位から最下位になる可能性を残したまま、今季のSOMECITYは早くも後半戦に突入する。
お馴染みのオープニングアクトに登場するのは、前節、#44KOSUKEの劇的なブザービーターで今季初勝利を挙げたBLACKTOP。
目標に掲げていたPLAYOFFも、最低ラインのレギュラーチーム残留も、バッドエンドの自動降格も、全てはここから先の1勝と1敗に懸かっている。
「ATTACK THE RIM.」スタイルを貫き通した果てに見える景色は、果たして何色だろう。
迎え撃つ平塚Connectionsは、#2 SHIGEO、#5 TATSUHITO、#9 CHIHIROの「平塚三銃士」に#1 TAKATOを加えたお馴染みのカルテットがチームを牽引している。
数年間ほとんどスターターが変わらない異常な状況下で、プレリーグから一度もレギュラーチームから降格をしていない唯一のチームであることは間違いなく素晴らしいのだが、そろそろ新しい風が吹いても良いのでは。このコートには、キャリアも年齢も一切関係ない。誰がヒーローになっても良いはずだ。


【GAME2】
→!!PICK UP GAME!!←
KIDROC(3勝1敗) vs 420(2勝2敗)

GAME2は、好調を維持するチーム同士のマッチメイク。現在3連勝中の首位タイ・KIDROCは、復帰以来負けなしのシューター・#34 YOHEY、肉体派スコアラー・#09 KOJI、一年中汗だくのハードワーカー・#05 NARUSEのオリジナルメンバーが復活。
BLACKTOPや44STREETといった次世代のボーラーが台頭しようとも、MC MAMUSHIに「中堅ボーラー」と揶揄されようとも、2週に1度の夜だけは、水曜日の夜だけは、この場所だけはオトナになんてならなくていい。
調子に乗ったら誰にも止められない、あの頃の悪ガキ軍団が戻ってきた。サポーターもヘイターも全員注目。ここからの彼等は、きっと強い。
対する420も、決して状態は悪くない。ここまでの成績こそ2勝2敗のイーブンだが、#1 SHOWのインサイドアタックは文字通りアンストッパブル。間違いなく、今シーズンNo.1ビッグマンの一人である。
絶対的なファーストオプションを武器に、ベテランの域に達した司令塔・#55 kyoshiがゲームをコントロールし、#27 番長がリバウンドに飛び込み、#91 KENTOがアタックを仕掛ける。
#0 TATSUOと#5 KAZUTOのツインシューターが当たれば、優勝争いに加わっても何ら不思議はない。
個人的には今節の再注目GAMEだ。実力伯仲、シリアスでバッチバチのタフゲームに期待しよう。


【GAME3】
TOKYO BEAST(2勝2敗)vs 44STREET(2勝2敗)

現在のSOMECITY TOKYOで最強スコアラーの名を欲しいままにしているTOKYO BEASTのエース・#23 KIKU。
前節はKIDOROCのハードディフェンスを前に不発のままフィニッシュしてしまったが、昨シーズンのPLAYOFF MVPがこのまま終わるはずはない。
先日行われたSOMECITY GUANGZHOUでも現地のチャイニーズボーラーを抑えて優勝に輝いたオフェンスマシーンのリベンジマッチに注目したい。
フリースローは入らないし、ターンオーバーも多い。オマケに、詰めも甘い。
中盤までリードを奪っておきながら、終盤に失速して負ける場面を何度も目の当たりにした。
それでも僕は、44STREETから目が離せない。それは、小さくて脆い未完成の彼等が、自分達よりはるかに大きい連中を相手に、信じられないアップセットを成立させた瞬間を、何度も目の当たりにしたからだ。
今季はリーグ最年少のティーンエイジャー・#19 TSUBASAをファーストオプションに据えて、新たなケミストリーを発生させようと企んでいるballaholicディレクター・TANA。
かつて「WIZARD」と呼ばれデニス・ロッドマンにも認められた小さな魔法使いが送る、12分間命がけのストリートボール・ショーをご堪能あれ。


【MAIN GAME】
→!!PICK UP GAME!!←
F’SQUAD(3勝1敗) vs SIMON(1勝3敗)

横浜レペゼン・SIMONのニューカマー・#0 YOSUKE。UNDERDOGの黄金期を支えた司令塔・KOJI(現:B2リーグ・岩手ビッグブルズ)を彷彿とさせる、思わず「上手い!」と唸ってしまう玄人好みのプレーは、血気盛んなボーラー達も一目置くほど。
ビッグマン・#7 LEE、ポイントゲッター・#27 SHIBATA、コート上では通信制限なしのクラッチシューター・#47 DANら、駒は十分過ぎるほどに揃っている。
現在最下位タイに進むタレント集団の、上位進出の鍵を握るルーキーのゲームメイクに注目したい。
一方の首位タイ・F’SQUADは、前節・第4戦から昨シーズンの「WHO’S CHAMPIONSHIP」で圧巻の得点能力を披露した#0 GENKIがジョイン。
序盤こそ硬くなる場面も見られたが、ボールを持ったら何かを起こしてくれるファンタジスタ・#91 KYONOSUKE、卓越した勝負強さを持つ闘将・#7 K-TAに次ぐ、「第3の男」として要所要所で安定感のあるシュートを沈めて、記念すべきデビュー戦勝利に花を添えた。
これまでどのチームも成し得なかった、前人未到の「ストリートボール日本一決定戦」SOMECITY THE FINAL3連覇。
このGAMEに勝利すれば、いよいよスリーピートが現実味を帯びてくる。


text by 石井ジョゼ