HOME LIBRARY COLUMN SOMECITY 2013-2014 TOKYO 2nd 第8戦 コラム「Where I Stand」

SOMECITY 2013-2014 TOKYO 2nd 第8戦 コラム「Where I Stand」

2013-2014 2nd レギュラーシーズン最終戦は、MAIN GAMEを除く全カードが「消化試合」。
この日の対戦結果が次節SOMECITY 2013-2014 2nd FINALの対戦カードに直接影響を及ぼさないにも関わらず、シーズン中と変わらない盛り上がりを見せた。

一度あの場所に立てば、順位も成績も関係ない。
その日、その瞬間、何を残せるか?
SOMECITYがリーグ発足当初から掲げる本質への原点回帰を促すような、
そんな、素晴らしい夜だった。


先ずは、レギュラーリーグ同様シーズン最終戦を迎えた下部リーグSCDLに触れておく。

前説を務めるのは、西の都OSAKAからTOKYOに引っ越してきたMC マッチョ。開いた口の塞がらない初見のお客さんはお構いなしに、知る人ぞ知るマッチョマン体操を挟んで、笑いあり涙なしの彼らしいMCが繰り広げられた。
そんな独特の空気が漂う中行われたSCDL GAME1は、ここまで全敗の東京オーシャンズが今季一番の内容を展開する。負けパターンの#7 SARR頼みになるのではなく、機動力のある#2がハーフコートを所狭しと駆け回り、#1 がじっくりとゲームメイク。残念ながら結果には結び付かなかったが、ラスト1分までリードするグッドゲームを演出してくれた。
しかしながら、それ以上に素晴らしかったのが、残り60秒からの見事な逆転勝利を奪ったBRM。
Wチームで相手キーマン・SARRからボールを奪うと、突破力のある#6 MIYA、DL屈指の高さをを誇る#7 TAKAの陰に隠れていた#2がON FIRE!外せばそこまでのクラッチタイムでシュートを連続で決めて勝負アリ。回を重ねる毎にイエローコートにアジャストしていき、回を重ねる毎に遊び方を覚えていった彼等には、是非とも来季もお目にかかりたいものだ。

続くSCDL GAME2では、番狂わせが発生。既に前節でSCDL優勝を決めているTEAM-Sが、昇格に失敗した昨シーズン同様、最終戦を取りこぼした。半年前の悲劇が脳裏を過った人も多いはず。この日の横濱籠球大家族は、一家の稼ぎ頭・#4 TAKUのシュートタッチがNO GOOD。替えの効かないチームの心臓に代わるニューヒーローが誕生することはなく、最後までリズムを掴めないままタイムアップの瞬間を迎えてしまった。
対照的にバランスの良さが目立ったのは、3人ギリギリで登場したSundayCrew。
接触プレーで鼻血を出しながらもベンチに下がることなくコートに立ち続けた司令塔#1 Andy、無駄の無いフォームから美しいシュートを打つ#4 KAZU、そして第5戦以来約2カ月ぶりにゴール下を蹂躙した#8 LEE。今季は日替わりロスター故の不安定さが露呈された多国籍軍団だが、この日形成したトライアングルが、もしかしたら最強の一つだったのかもしれない。


ここから先は、レギュラーゲーム全3GAMEの様子をお伝えする。

クライマックスは、思ったよりも早く訪れた。
間違いなく、第8戦を象徴するゲームだった。消化試合だったはずのGAME1が、文句なしのBEST GAMEだ。#9 CHIHIROを欠くとはいえ、相手は首位・平塚Connections。ここまでリーグ戦9連敗の420が最終戦で挙げた今シーズン最初で最後の1勝は、単純に順位や成績では計ることの出来ない特別な価値を持っていた。
既にレギュラーシーズン最下位及び入替戦「SOMECITY CRASH」行きが確定しているとはいえ、チームタオルを掲げて応援するサポーターのためにも何とか意地を見せたい気合十分の420。序盤から集中したディフェンスで流れを掴むと、ここに来てようやく歯車の噛み合いだした連携で得点を重ねる。この偉大なるアップセットの起点になったのが、「W長谷川」不在の2ndシーズンを支える#15 S-TARO。インサイドで踏む華麗なステップを武器にゴール下でAND1を奪うと、相手ディフェンスの注意を十分に引きつけたところでフィニッシャー・#23 SHUJIへ絶妙なアシスト。最早リーグを代表する存在まで上り詰めたと言っても過言ではないだろう。普段は物静かなエースが珍しく感情を剥き出しに吠えて仲間を鼓舞し、一時は15点差をつけるグッドリズムを生み出していた。
そして、もう一人忘れてはいけないのが、この日のMIPに選出された#2 kyoshiの存在だ。
終盤、#2 SHIGEOと#5 TATSUHITOが当たり始めた平塚Connectionsの反撃に遭い、残り時間9秒で37-37の同点に追いつかれてしまう最大の危機を迎えた420は、司令塔である彼にラストプレーを託した。土壇場でオーバータイムに持ち込まれて敗れた第6戦MAIN GAMEの悪夢がフラッシュバックする中、刻一刻とタイムアップの瞬間が近づく中、苦しい体勢から放った不安定なミドルシュートは、何とバンクで決まるブザービーター!1シーズン苦しみ抜いた末の初勝利は、「HE GOT GAME!」な幕切れと共に訪れた。
169cmの小さなヒーローに次々と覆い被さり、破顔一笑、悲願の一勝を挙げたDEAD SERIOUS CREW。果たして彼等は、次節2013-2014 2nd FINALで行われるSCDL CHAMPION・TEAM-Sとの入替戦に勝利し、来季も再びこの場所に立つことが出来るだろうか。


マンマークにあれほど手を焼く彼の姿を、僕は久しぶりに見た気がする。
現在共に6勝3敗、2位タイ。PLAYOFF TOUNAMENTでも対戦が確定している両者による「PLAYOFF前哨戦」GAME2は、Wオーバータイムにもつれ込む大熱戦。最終的にF’SQUADがSIMONを30-33で下すのだが、両チーム共に欠場者の多い、控え目なロスターだったことも少なからず影響していたのかもしれない。僕を含む会場の視線は、終始#29 カワテと#7 K-TAの1on1に注がれた。リーグ随一の鉄壁を誇るSIMONディフェンスの中でも一際カタい守備職人が、F’SQUAD不動のファーストオプションの目の前に立ち塞がる。それでも、「1on1で譲ったらお終いだと思った」という台詞の通り、スクリーンどころかアイソレーションを要求するのが「Mr.SOMECITY」たる所以。一度スティールされた相手に再びクロスオーバーを仕掛け、シュートをメイクする姿には正直シビれた。漢同士のプライドを賭けた戦い・第1ラウンドは、再延長戦で一瞬の隙に放ったダウンタウンを成功させ、18分間の私闘に終止符を打ったK-TAに軍配が上がった。次節PLAYOFF TORNAMENTで待ち受ける第2ラウンドが楽しみで仕方ない。


残り1枠のPLAYOFF進出を賭けて行われた、この日唯一の「非消化試合」MAIN GAMEが、この日唯一のBAD GAMEだった。
PLAYOFF進出のためには最低22点差以上の勝利が必要な勉族だったが、入場シーンの時点で僕は既にガッカリしてしまった。何故なら、前回22点差で敗れたUNDERDOGに対して、22点差はおろか勝利すら望めないであろう布陣で彼等が現れたからだ。案の定、序盤から劣勢を強いられると、一時は逆に21点差をつけられる苦しすぎる時間帯が続く。#96 ダークロ、#57 マー坊のスーパービッグマンズを欠くディフェンスに規格外の高さを揃えた相手オフェンスを止められるわけもなく、#6 仮エースを欠くオフェンス陣が最後まで爆発することもない。久々登場の#45 いのっちが連続3ptシュートを決めて一矢報いるが、既に時遅し。勝利したUNDERDOGは一切手を抜くことなく最後まで貪欲にリングへアタックし続け、コート上の誰よりもアグレッシブだった#33 M21が第8戦最多の24ptをマーク。鬼気迫る表情でチームをレギュラーシーズン4位に導き、見事PLAYOFF行き最後の切符を手にした。


以上が、僕の目から見た第8戦の凡そ全てです。これで今季のレギュラーラウンドは終了。長かった今シーズンも、いよいよ残すは次回はSOMECITY 2013-2014 TOKYO 2nd FINALのみとなりました。
それでは2/5(水)、僕達のホームコート・クラブチッタ川崎でお会いしましょう。退屈なウィークデイに風穴を開けるウェンズデー・ナイト・フィーバーを、とくとご堪能あれ!Thank you for your time!

文:石井ジョゼ