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SOMECITY presents NIGHT COLLEGE レポート

我が国が抱える高齢化問題は、ストリートボール界にまで押し寄せている。
先日行われたSOMECITY 2013-2014 TOKYO 2nd FNALの入替戦「SOMECITY CRASH」で敗れたTEAM-Sのスタメン平均年齢が35歳を上回っていたことを考えても、今、このシーンは一つの過渡期を迎えていると言っても過言ではない。

そういった意味では、そのほとんどが現役関東一部の体育会バスケットボール部に所属する、将来有望なカレッジボーラーズを招いて行われた「SOMECITY presents NIGHT COLLEGE」と称された今回の企画は、非常に価値のあるものだった。


過去に行われたスピンオフイベント史上最高の盛り上がりを見せた、
一夜限りの1DAYトーナメントを制したのは、
我らがホーム・SOMECITY TOKYOのスター選手をズラリと並べた「ALL SOMECITY」。
先日行われた2nd FINALで右手人差し指を骨折した#7 K-TA(F’SQUAD)が負傷欠場し、
ゲーム中の接触で#18 MATSU(F’SQUAD)を失うアクシデントに見舞われながらも、
自慢の長距離砲で大学生から主役の座を奪った#2 SHIGEO(平塚Connections)を中心に、
世代交代を虎視眈眈と狙う付け入るニュースクール達に付け入る隙を与えなかった。
この日のためにBallaholicが拵えたピチピチのゲームウェアを身に纏い、ゴール下を守り抜いた#96 ダークロ(勉族)、
相手が誰であろうとお構いなしに、普段通り、ただ目の前の相手をドライブで切り裂いた#9 CHIHIRO(平塚Connections)、
そしてバックアッパーに#33 M21(UNDERDOG)を用意した5人組は、間違いなく現時点におけるストリート最強チームだった。
それが良いことか悪いことかは別にして、まだ当分は彼等の天下が続いていくのだろう。


そのALL SOMECITYに惜しくも決勝で敗れはしたものの、堂々の準優勝に輝いたのが、SOMECITY TOKYO U-25選抜チーム「SOMECITY YOUNG GUNS」。
安定感を増した3ptシュートと、僅かな隙間を抉じ開ける力強いドライブを武器に若いチームを牽引した出世頭・#47 TA-BO(UNDERDOG)、
攻守のバランスに優れたクイックシューター#31 ナルセ(SIMON)、
ゴール下の要#5 TATSUHITO(平塚Connections)のトライアングルに、
アドバンテージルールで#9 CHIHIROからシュートを決めた#23 LAWRENCE(F’SQUAD)、
得点に絡まない場面で観衆を沸かせることの出来る#77 スーパーマーシー(TEAM-S)を加えた、
キャリアもバックボーンも異なる育ち盛りの寄せ集め5人組は、
緒戦で対戦した現役東海大学バスケットボール部のメンバーで構成されるOPEN TOURNAMENT U-23優勝チーム「PHONIEX」を一蹴すると、
全3GAMEを消化する中で逞しく成長を遂げ、チームとして熟成されていった。
来シーズンのヒーローが彼等5人の中から生まれたとしても、何らおかしくはない。

同じく準決勝で1日の長がある「ALL SOMECITY」に苦汁を飲まされたものの、
OPEN TOURNAMNTを制して久々登場のTOKYO BEASTを相手に怪獣退治を成功させたのが、
現役拓殖大学バスケットボール部の1年~3年生で構成される「YOUNG COLLEGE」。
自分より二回りは大きい193cmの#409 シュレックにブロックショットを浴びせた170cmの#22 岡本飛竜(拓殖大学2年)は、ビュンビュンの身体能力とゴール後のヤンチャなパフォーマンスで、見慣れたイエローコートに新しいスパイスを運んだ。
「オールラウンドなプレーに定評がある」と大学の先輩にあたるNEKI(UNDERDOG)に評された#27 大垣慎之介(拓殖大学3年)は、その言葉を裏切らない堂々たるパフォーマンスでチームのファーストオプションとしての役割を完遂。不慣れなルールとコートにも関わらず、この舞台を楽しむようにシュートをメイクする姿に、色々な意味で将来性を感じさせた。


そして、何と言ってもこの日最大の注目を集めたのが、卒業後の進路に注目が集まる現役大学4年生カレッジボーラーズで構成された「ALL COLLEGE」。
先ずは、この歴史的マッチメイクの実現に成功したオーガナイザー陣に感謝の言葉を述べたい。
出来ることなら、もっと彼等のプレーを見ていたかった…と、あの日あの場所にいた全員が同じことを感じていただろう。
残念ながらプレイングタイムこそ少なかったものの、一人だけ別格のオーラを放っていた#3 藤井祐眞(拓殖大学4年)。カレッジ界指折りの得点能力を持つ彼の3ptシュートには背筋をゾクっとされたのは、きっと僕だけじゃないはず。
期待されていたダンクこそ不発に終わったものの、ティップオフ直後の連続アウトサイドシュートで見せ場を作った#9森山翔太(明治大学4年)。
卓越した1on1スキルでチームの得点源として活躍した#5 柳川龍之介(白鴎大学4年)。
引退後のオフシーズンにも関わらずオファーを快諾してくれた彼等も皆、素晴らしかった。
しかし、NIGHT COLLEGE最大の衝撃は、遠路はるばる鹿児島県から送り届けられた。
対戦相手や観客は言うまでも無く、初見の関係者一同がおおいに面食らったのが、「九州学連のジェイソン・ウィリアムズ」こと#0 占部賢人(鹿屋体育大学4年)。
イエローコート初登場の16分間で、これほどまでに自己を表現できたボーラーを、プロアマ含めて僕は観たことが無い。同年代のスター選手が不慣れなスポーツコートとストリート独特の笛に悩まされる中、滑らかなハンドリングから挨拶変わりのノールックパスでオーディエンスの心をワシ掴みにすると、マッチアップした先輩ストリートボーラー・TA-BOからアンクルブレイクを奪い、早々とハイライトシーンを作り上げた。
この日の趣旨を恐らく誰よりも速く理解し、この舞台を恐らく誰よりも楽しんでいたballaholicな彼のプレイングタイムは10分にも満たないものであったが、あの日あの場所に居た僕達にSOMECITYの原点を思い出させるには充分すぎる時間だった。


つまり、カレッジとストリートをクロスオーバーするSOMECITY初の試みは大成功に終わった。考え得る中でベストシナリオが描けたわけではないが、このシーンに一握りの未来と始まりの原点を感じることが出来ただけでも、今回の企画で僕達が得た物は大きい。
最後に、今回出場してくれた未来あるボーラーへ。
残念ながら今回は満足のいく結果を残すことが出来なかったけど、
これから進むNEXT STAGEでフィジカルを鍛えてスキルを磨いて、
いつの日かまた、SOMECITYをボコボコに叩きのめしに来てください。
その日まで僕達は、この最高の遊びを極めるべく、飽きることなく追求し続けることを誓います。
一回り逞しくなった貴方達を返り討ちにすることを誓います。
だから、必ずリベンジしに来てください。待ってます。


大垣慎之介(拓殖大学3年)
ストリートは初めてだったんですけど、めっちゃ楽しかった!
こういうバスケもあるんやなーって思って。めっちゃ良い経験になりました!
(審判の笛は)やっぱ全然違くて、まあちょっと戸惑った部分もあったんですけど…SOMECITYの選手は皆上手くて、3on3だと、ちょっとレベルが違うなと思いました。
バスケの色んな楽しみ方を知れたんで、凄く嬉しかったです。
身体作り直して、いつかリベンジしに来ます!

岡本飛竜(拓殖大学2年)
最初はめっちゃ、雰囲気に飲まれたすけど…めっちゃ楽しかったです。
1回勝ったんで、それが良かったっす。やるからには負けたくないんで。
そういうのが感情に、パフォーマンスに出たのかなって思います。
(マッチアップした)CHIHIROさんの事は知ってて、ずっとやりたくて。
でも実際やってみたら速くて…ドライブが独特で止めづらかったですね。
ファールが簡単に鳴らないんで、ディフェンス面ではそれが逆に有利になったかな。
まだまだオフェンス面ではフィジカル鍛えないといけないなと思いました。

森山 翔太(明治大学4年)
いやーもう本当に、今までないバスケットの感じだったんで凄く楽しかったっす!最高です!SHIGEOさん、正直見た目ガツガツやってくる感じじゃなかったすけど、あんなバチャバチャ3pt決めるからビックリしました。あとはマッチアップしたTASTUHITOさんも凄い上手かったなーと思いました。
3on3は今までと全然違うバスケットだったんで、思ったより切り替えとかも早いし、身体のぶつかり合いとかもあったんで、もうちょい、もうちょっと慣れてからやれば、もっと自分等の良さが出せたかなーって。経験の差っていうのが出ちゃったかなーって思うんですけど、すごい楽しめました。ダンクは狙ってたんですけど、相手も上手かったんで簡単にはやらせてくれませんでした(笑)また来たいと思います!

藤井祐眞(拓殖大学4年)
普段の5on5と全然違うので、3on3でルールも全然違うし、コートも違うしボールも違うし…っていう普段と全く違う状況だったので、本来の自分達のプレーが発揮できなかったなあ、っていうのはありました。ファンの方々には申し訳ないなあっていうのがあります。個人的にマッチアップしたTA-BOさんは速いし、シュートもすごく上手で、だいぶやられました。またリベンジする機会があれば頑張ります。

占部賢人(鹿屋体育大学4年)
いや、もう最高っすね。イエローコートでああいう、あんなバスケが出来るって幸せで…。元々SOMECITYは知ってたんですけど、大学が九州なんで、なかなかそういう機会もなくて。3×3とか、ストリートも結構興味があって、YouTubeとかで観たりしてました。
実際この前もSOMECITYを自分の眼でチッタに来て拝見させて頂いて…自分もやりたいなって。で、いい機会でこうやって出して頂いたんですけど、最高でした!気持ち良かったです!バスケの醍醐味っていうのは、そういう楽しんでいいとこかなって思うんで(笑)
また、ウラベイベーのバスケを観に来て下さい。本当に楽しませるので、満足させるので、是非また観に来てください。応援お願いします!

文:石井ジョゼ