HOME LIBRARY COLUMN SOMECITY 2014-2015 TOKYO 1st 第3戦 コラム 「LESS THAN A GAME」

SOMECITY 2014-2015 TOKYO 1st 第3戦 コラム 「LESS THAN A GAME」

今回のコラムでは、先ず全4GAMEの結果を追うことにする。


これまでの2節に引き続き、オープニングアクト・GAME1にプロボーラーが登場。
開幕2連勝中のSUNDAY CREWは、今節初登場の#54 SAMこと「澤地 サミュエル・ジュニア」と#5 YUKIこと「佐藤 優樹 マクファーレン」をスターターで起用。2名のbjリーガーを中心にゲームを組み立てようと試みたが、初めて踏みしめるイエローコートとDJが弾く大音量のBGM、至近距離でガナるMCを前にして、なかなか歯車が噛み合わない。チームのブレーンである#1 Andyも「今日は俺の采配ミスが7割敗因」と振り返るように、個人技で一矢は報いたものの、最後までチームケミストリーは生まれず、26-33で敗れ去った。

一方のSIMONは、濱のゴッドファーザー・ミウラの采配がズバリ的中。
先ずは、エース#27 SHIBATAと目下売り出し中の#15 TSUKASAら生え抜きボーラーを中心に攻めておいて、リードを奪ったところでNBLリーガーを途中投入する。
リーグ戦の最中だろうがお構いなしに昨季もSOMECITYでプレーした#6 ASANOに続いてコートインしたのは、TOKYO BEASTから電撃移籍した#8 MICHAEL。国内トップリーグで1年を戦い抜いた肉体は、以前と比べて一回りも二回りも大きくなっていて、サイズに勝る多国籍軍団を前に進ませなかった。開幕戦のコラムで使用した「苦しい台所事情」という表現を速やかに訂正したい。恐るべし、SIMON。恐るべし、ミウラコネクション。


SOMECITYレギュラーゲーム史上初の女性ボーラーがコートに立ったGAME2。
7年目のシーズンに新たな1ページを刻みこんだのは、TEAM-Sを統べる親分MR.ANに代わってロスター登録された#10 CAN。日本代表経験とオリンピック出場経験を持つ元WJBLボーラーは、筋骨隆々な男子に混じって与えられた約2分間のプレイングタイムの中で、計1本のシュートを放った。残念ながら得点を挙げることは出来なかったが、メンズ顔負けの堂々たるプレーに、観客から盛大な拍手が送られる一幕も。

ところで肝心のゲームは、気合十分のUNDERDOGが17-31で完勝を収めた。
開幕から好調を維持する#33 M21の存在感もさることながら、#17 TATSUROUと#28 NOBUCHIKAの息のあったコンビネーションには舌を巻いた。この舞台に立つ準備をしてきたのがハッキリと感じ取れる充実した内容だった。

これで開幕3連敗のTEAM-Sは、#7 JUNと#8 HUMMERを中心に、何か面白いことをやりそうな雰囲気は漂っているのだが、まだ具現化出来ていないのが現状である。レギュラーラウンドも、残り4戦。願わくば4戦の間に、一つの完成形が見たいものだ。


頻繁なメンバーチェンジにも関わらず、誰が出ても勢いが衰えることなく、リズムが変わることなくゲームを進めたF’SQUADがGAME3を制した。念願のMIPを射止めて、早くも前節のリベンジに成功した#5 KAZUYAのクロスオーバーは、観ているこっちまでアンクルブレイクしてしまいそうになるほど。終始ゴキゲンで飽きることなく大好物の1on1を仕掛け続けたファンタジスタ達が全8チーム中唯一の開幕3連勝を飾り、単独首位に躍り出た。

対照的に、攻め手が無いまま16分間を過ごしてしまったのは420。
W長谷川不在のベンチには#8 DELAが座ったが、残念ながらこの日は出場せず。あまりにも一方的な展開にMC MAMUSHIも「誰か気の利いたヤツ、今すぐ小寺のユニフォームを持ってこい!」と叫び散らす始末。痺れを切らした司令塔・#2 kyoshiがトリッキーなムーヴとアウトサイドシュートで存在感を放つも、力の差は誰の目から見ても歴然だった。


この日最後に行われたMAIN GAMEでは、終始リードを奪った平塚Connecionsが勉族を27-35で下した。調子の上がらない#2 SHIGEO・#9 CHIHIROの2枚刀に代わって、相手に傾きかけた流れを強引に呼び戻したのは、スピンオフイベント・NIGHT COLLEGEでも登場したフレッシュなルーキーコンビだった。#12 KENはストリート映えする小刻みなドリブルから得点シーンを何度も演出。#8 UMEは誰も触れられない高さからイージーなインサイドアタックを幾度となく沈め、ダンクを狙った相手ルーキー・#14 バンカーを超強烈なブロックショットをお見舞いするハイライトシーンまで作り出した。若手二人をまとめ上げた2013-2014 THE FINAL MIPの#5 TATSUHITOも、チーム最多の12ptを挙げてキッチリと27-35の勝利に貢献。ディフェンディングチャンピオンが、ようやく重い腰を上げ始めた。

最大10点差まで離された勉族は、#1 ぬま&#6 仮エースのベテラン黄金コンビが復活。後半開始直後の4連続得点で猛チャージに成功し、一時は2点差にまで迫ったが、「どうしてもあと1本が届かない」お決まりの負けパターンに突入してしまう。追いつきそうで追いつかない、もどかしい展開のまま時間だけが過ぎ、とうとう開幕3連敗を喫してしまった。


以上が、第3戦のアウトラインである。
今、この場で僕がハッキリと言えることは、この日のSOMECITYは、
2階席から見下ろす光景よりも、ずっと退屈だったということ。
普段見ているGAMEと比べて、ずっと退屈だったということ。
一言で言ってしまえば、正直つまらなかった。

これまでの2戦に続いてプロボーラーも登場した。
SOMECITY史上初の女子ボーラーも登場した。
今季から加入したルーキーがMIPを取った。
話題には事欠かないはずなのに、興業全体を通して見ると、
お世辞にも面白いとは言えない内容だったのだから、仕方ない。

皆を満足させるために欠けているピースが一体何なのかは分からないけど、
ロースコアゲームながら観客を沸かせるF’SQUADに、
この退屈から抜け出すヒントが隠されている気もする。

OFFICIAL WEBSITEに掲載するコラムとしては不適切な表現かもしれないが、
次回の第4戦は、もっと面白いGAMEが見たい。
僕の人生を狂わせた時のような、叫ばずにはいられないような最高のGAMEを期待してます。
SOMECITYを愛するいちファンより、希望を込めて。

文:石井ジョゼ