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4.17 WHO'S GOT GAME? レポート by 石井ジョゼ

4.17 WHO'S GOT GAME? レポート by 石井ジョゼ 4.17 WHO'S GOT GAME? レポート

SOMECITY TOKYOの下部リーグ・SCDL参戦権利を賭けたオープン参加型トーナメント・「WHO’S GOT GAME?」が、4/17(水)、豊洲テントドームで行われた。

総勢23チームを3つのブロックに分け、各トーナメントを制した計3チームが、SCDL参戦権を与えられるという今回のレギュレーション。
本稿では、今大会のレポートと、次節より始まるSCDLの予習を兼て、たった3名の勝者を紹介することにする。


「THE BEAST IS BACK!」
TOURNAMENT AのWINNERに輝いたのは、2011-12 2nd シーズンのレギュラーチーム・TOKYO BEAST。
1回戦で昨シーズンのSCDL参戦チーム・BACKFIREを21-5で蹴散らすと、SEMI FINAL・FINAL共に危なげない試合運びを披露し、一気に頂点まで上り詰めた。
NYCストリートボールから「WORRIOR」と称賛された#13 SOGENのアタック、ゴール下で待ち構える#409 シュレックのサイズと存在感は、出場チームの中で明らかに頭一つ抜きんでていて、改めて、彼等を下部リーグに甘んじさせておくには勿体ない、と感じた。
そして、そんなイエローコート経験者の二人にも負けないインパクトを残したのが、筆者初見のルーキーシューター・#0 KIKU。
勉族のYOSK(現bjリーグ・信州ブレイブウォーリアーズ)を思わせる綺麗なシュートフォームから幾つものダウンタウンを成功させ、チームのイエローコート復帰に大きく貢献していた。
イエローコートを泥臭く勇敢に這いずり回った、あの時の面子はそのままに、とっておきの飛び道具を得て、一回り大きくなった猛獣軍団の逆襲が始まる。


「甘く危険なストリートの世界にようこそ。」
かつてUNDERDOG #68 KOJI(現NBLレバンガ北海道)も所属していた、現役関東実業団ボーラーズが、僕達のテリトリー・ストリートに登場。
No name ballers、S.H.U.、四次元ポケット、K-SELECTといった、
過去にSCDL出場経験を持つ猛者だらけの最激戦区TOURNAMENT Bを勝ち抜いたのは、「WHO’S GOT GAME?」初出場の「はんなり」だった。
最初に断っておくと、特別派手さがあるわけではない。
しかしながら、MC MAMUSHIも以てして「バスケがお上手~」と漏らさずにはいられないファンダメンタルなバスケットボール・スキルは、今大会No.1。
果たしてこの地味なプレースタイルが、クラブチッタの観客に何処まで通用するかな…そう思っていた矢先の出来事だった。
ストリートボールの神様か天使か、さもなくば悪魔が、彼に天啓を授けた。
観客の声援とMAMUSHIの煽りに反応したのは、#3 TAKEYA。
ニヤニヤと薄ら笑いを浮かべると、外から無回転で射抜く3ptシュートを3本連続で沈め、かの大先輩顔負けのハーフスピードなカットインでAND1をもぎ取る。
39-23で圧勝したFINALの12分間は、彼の為に存在していた。
甘く危険なストリートボールに魅せられたバスケットボーラーが、ストリートボーラーに生まれ変わる瞬間を、この日会場に存在した全ての人間が目撃したはずだ。
それはまるで、何かの儀式のようだった。
この日の自分をイエローコートでも出せるようなら、今季のSCDLは間違いなく荒れるだろう。
一度ハマったら抜け出せない、甘く危険なストリートの世界へ、ようこそ。


「SUNDAY COMES WEDNESDAY」
代々木公園で行われる5on5 STREET BALL TOURNAMNT・ALLDAYの歴代最多優勝記録を持つ多国籍軍団・SundayCrewがTOURNAMENT Cを制した。
昨シーズンのSCDL2位・PHAMTOMSのビッグマンを相手に手こずる場面も見られたが、最終的には彼等の身体能力が上回った。
もはや説明は不要だろう。一目で分かる本場仕込みのストリートボールが、隔週水曜日にやってくる。
ワクワクしてるのは、きっと僕だけじゃないはずだ。


以上、上記で紹介したTOKYO BEAST、はんなり、SundayCrewの3チームに、SOMECITY創設から昨シーズンまで約5年間レギュラーリーグに在籍した「横濱大家族」TEAM-Sを加えた全4チームで、今季のSCDLが行われる。

話に聞いていた通りだった。
そのトータル・クオリティは、1年前とは比べ物にならない。
蓋を開けてみるまで分からない、最高の前座は、第3戦から幕を開ける。


text by 石井ジョゼ

2013/05/01(Wed)
SOMECITY TOKYO