SOMECITY 2015-2016 TOKYO 1st 第4戦プレビュー
【GAME1】
SIMON（2勝1敗） vs BLACKTOP（1勝2敗）
話は半年前に遡る。今季からBLACKTOPのロスターに名を連ねる#44 KOSUKEは、「44STREET」というチームの中心人物だった。KOSUKEを中心に結成された44STREETは、予選トーナメントである「WHO’S GOT GAME？」を順調に勝ち抜き、レギュラーチーム昇格を賭けた入替戦「SOMECITY CRASH」にまで辿り着く。しかし、イエローコートの壁はあまりに厚く、若く可能性に満ちた彼等の快進撃は、今回の対戦相手・SIMONによって阻まれてしまう。あれから、約４カ月の月日が流れた。足りないフィジカルを鍛え、徹底的にスキルを磨いた。真摯にバスケットボールと向き合い、PLAYGROUNDを問わず経験値を積んだ。舞台は、整った。日ごとに注目を集める現役カレッジボーラーが、背番号44を背負って、あの日の忘れ物を奪いに行く。
【GAME2】
TOKYO BEAST（2勝1敗） vs UNDERDOG（3勝0敗）
強くてカッコ良い、黄金時代の彼等が戻ってきた。全8チーム中唯一無敗の単独首位に立つUNDERDOGは、「3×3日本ランキング1位」#91 WORMや「アマチュア最強の男」#30 DAISUKEら個の能力もさることながら、チームケミストリーが素晴らしい。誰が出ても自分の役割をしっかりと果たせる層の厚さ、それを可能にする高いバスケットボールIQ、華やかなキャリアに裏打ちされたテクニック。今季の彼等は、どれをとっても非の打ち所がない。ポイントゲッター・#23 KIKUが復帰した好調・TOKYO BEASTを叩いて、前半戦を首位で折り返すことが出来れば、2年ぶりのリーグ戦制覇が、いよいよ現実味を帯びてくる。
【GAME3】
F’SQUAD（2勝1敗） vs 平塚Connections（1勝2敗）
本来であれば、第4戦の最注目カードだったはずのマッチメイクがこちら。「SOMECITY 2013-2014 THE FINAL」でMVPを獲得したオールラウンダー・#5 TATSUHITOは、手術を終え現在リハビリ中。リーグ創設時からチームの主力として活躍してきたクラッチシューター・#2 SHIGEOに、全盛期の爆発力は見られない。残された平塚三銃士の一人・#9 CHIHIROが一人気を吐く平塚Connectionsの前に、好敵手・F’SQUADが立ちはだかる。相手エース・#7 K-TAと#91 KYONOSUKEの調子次第では、ワンサイドゲームもあり得るだろう。これまでベテラン勢に頼りっぱなしだったチームの窮地を救う、新しい力の出現に期待したい。
【MAIN GAME】
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勉族（1勝2敗） vs KIDROC（0勝3敗）
ここまで第3節を消化して、全8チーム中唯一白星の無いKIDROC。しかし、そんな彼等を、依然として優勝候補の一角に挙げる声も少なくない。前節は首位のUNDERDOGに敗れたものの、リーグ戦初登場のbjリーガー・#21 TAKUMIが大暴れ。誰にも止められそうにない1on1を武器に、最強軍団を大いに苦しめた。未だ腹ペコのスコアラーに用意された今回のターゲットは、420から移籍した#53 ハセを加えた新生・勉族。試合巧者を食い千切って、チームに今シーズン初勝利をもたらすことが出来るか。
text by 石井ジョゼ
