SOMECITY 2016-2017 TOKYO 1st 第4戦プレビュー
【GAME1】
SIMON(2勝1敗/6pts) vs SUNDAY CREW(1勝2敗/3pts)
前半戦最後の第4戦は、SIMONとSUNDAY CREWによるハードコアなオープニングアクトでスタート。脳ミソが割れるようなストリートボールが観れるかは分からないが、少なくともハイレベルなバスケットボール・ゲームは期待できるだろう。
注目ボーラーは、1年前までSUNDAY CREWに在籍していた、現SIMONのポイントゲッター・#4 DAN。窮地を何度も救った凶悪なアウトサイドシュートが、旧知の仲間に容赦なく降り注ぐのか?結末や如何に。
【GAME2】
420(1勝2敗/3pts) vs 平塚Connections(2勝1敗/6pts)
好調・平塚Connectionsは、第2戦から復帰したプロフェッショナルボーラー・#1 TAKATOのゲームコントロールが光る。仕掛ける時は仕掛け、任せる時は任せる。ストリート時代のエゴイズムを隠しながら司令塔として上手く立ち回り、#5 TATSUHITO・#9 CHIHIROの得点能力を引き出している印象だ。最強のフォースマンが加わった平塚三銃士に、今のところ死角は見当たらない。
前節のMAIN GAMEで醜態を晒してしまった420は、くれぐれも戦う相手を間違えないで頂きたい。今シーズンの新テーマ・「BEAT YOUR MAN.」の意味を都合良く解釈してはいけない。レフェリーと抗議するためにレギュラーチームに昇格してきたわけではないはずだ。5シーズンぶりに掴み取った、この最高の舞台を存分に楽しんでほしい。
【GAME3】
→!!PICK UP GAME!!←
44STREET(1勝2敗/3pts) vs TOKYO BEAST(2勝1敗/6pts)
何をしでかすか分からない、スリリングで危なっかしいGAMEを魅せてくれる44STREETがGAME3に登場。TOKYO BEASTの両得点源・#13 SOGENと#23 KIKUを、#3 KANDAI、#25 SENを中心としたHARD DEFENSEで何処まで封じ込めることが出来るか。現役大学生ボーラーズ・#2 AIKIと#74 TAKAの1on1は勿論のこと、きっと16分間の何処かで実現するであろう、アームレスリング世界3位の経歴を持つ#23 BIG TANAと、猛獣軍団のボスキャラ・#4 409による、総重量200kg超のマッチアップにも期待して頂きたい。
【MAIN GAME】
KIDROC(2勝1敗/6pts) vs F’SQUAD(1勝2敗/3pts)
→!!PICK UP GAME!!←
第4戦のメインイベントには、今シーズン前半戦のラストを飾るに相応しい、とっておきのカードが用意されている。「KIDROC vs F’SQUAD」。3カ月前に行われたストリートボール日本一決定戦・SOMECITY 2015-2016 THE FINAL決勝と同じカード顔合わせだ。
あの時は#7 K-TAが劇的なウイニングショットをメイクしてF’SQUADが日本一に輝いたが、最早それは過去の話。ディフェンディングチャンピオンとしてNEW SEASONを迎えた彼等は、開幕戦こそ勝利を手にしたものの、第2・3戦を続けて落として現在最下位タイにまで落ち込んでいる。ビッグマン・#13 RYU-MONTの加入でウィークポイントだった高さを克服したはずが、彼等らしい自由に遊び回るGAMEは今のところ観ていない。
対するKIDROCは、オフシーズンを迎えたプロフェッショナルボーラー・#21 TAKUMIがロスターに復帰。100%ゲームに集中しきれていないメンバーを補って余りある孤軍奮闘で、何とか2勝1敗の首位タイで開幕3戦を終えている。
それでも、どちらも本調子には程遠いとしても、これが現在の日本ストリートボールシーンで一番期待できるマッチメイクなのだ。OSAKA、SENDAI、NIIGATA、OKAYAMA…このGAME結果を、「THE FINAL」で敗れた日本全国のボーラーがチェックするだろう。SOMECITYをフォローする日本全国のストリートボールフリークがSNSに噛り付くだろう。この16分間のためだけにチケットを購入するファンも居るかもしれない。昨シーズンの対戦成績も、今シーズンここまでの順位も、どうだっていい。ただ、僕達は面白いストリートボールが観たい。日本一面白いストリートボールが観たいのだ。
text by 石井ジョゼ