【GAME1】
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平塚Connections(2勝2敗) vs 44STREET(2勝2敗)
オープニングアクト【GAME1】は、絶対に噛み合う両者による好カード。
「あの頃の強い平塚Connectionsが戻ってきた!」
そうタイムスリップした感覚にとらわれている、往年の平塚サポーターも多いだろう。それもそのはず、何せロスターはSOMECITY THE FINALを連覇した2012-2014シーズンと変わらぬ「平塚三銃士」のまま。
ゲームの要所で勝負強くシュートを決めきるベテラン・#2 SHIGEO、
前節8本の3ptシュートを沈めて今季2度目の「YOU THE MAN」を獲得した#4 TAKATO、
どんな状況でもチームを鼓舞し続けたキャプテン・#9 CHIHIRO。
3人の平均身長は180cmを軽く下回るが、噛み合った時の破壊力は、レギュラーチームNo.1だろう。
近年の彼等は、シュートクロックやファールラインなどルール改正にアジャストしようとし過ぎていたのかもしれない。隙あらば、打つ!仕掛ける!ぶった斬る!ハイテンポでノーガードの撃ち合いを仕掛けるのが彼等本来の姿だ。黄金時代のスタイルを取り戻したTEAM GREENは、ハッキリ言って強い。
対する44STERRTは、昨シーズンからチームを牽引する#2 AIKI、#7 SENを中心にケミストリーが生まれ始めた。ドリブルアタックで勝機を見出す44にとって、打ち合いは寧ろ好都合のはず。勢いに乗る平塚部隊を撃破した時、チーム創設以来初のPLAYOFF進出が見えてくるはずだ。
【GAME2】
TOKYO BEAST(2勝2敗) vs TEAM-S(2勝2敗)
【GAME2】は、上位4チームが進出するPLAYOFF争いのボーダーライン上に立つ両チームが激突する。TEAM-Sは、プレリーグ以来の出場を果たしたBリーガー・#13 SHINがイエローコートにカムバック。
190cmの長身を生かした泥臭いプレーだけでなく、積極的なオフェンスで得点にも絡むなど、スターターで起用したヘッドコーチ・Mr.ANの期待に応えて抜群の存在感を示した。
前節は惜しくも敗れてしまったが、来季のレギュラーチーム残留を左右するであろうキーパーソンだ。
一方のTOKYO BEASTは、#13 SOGEN a.k.a.Worriorが開幕から好調をキープ。
類い稀な跳躍力から放たれる高打点のジャンパーとアメイジングなアタックで猛獣軍団を牽引している。今シーズンはここまで安定した戦いを見せているが、その一方でSOGEN頼みになっている状況も否めない。
火力不足で仲間たちに火を点けて、PLAYOFFの舞台に導くことができるか。
【GAME3】
KIDROC(3勝1敗) vs 420(1勝3敗)
誰がコートに立っても戦力が変わらない、今季ぶっちぎりの優勝候補KIDROCが【GAME3】に登場。前節は第3戦でオーディエンスの度肝を抜いた#21 TAKUMIが不在、
負傷中の#34 YoheyがDNPというポイントゲッターを2枚欠く布陣だったものの、
ムードメーカー・#0 MARUのインサイドと#23 TSUKASAの1on1が爆発して、濱のパイセン・TEAM-Sを相手に完勝を納める圧巻のパフォーマンスを見せた。
現時点で隙らしい隙が見当たらないロスターを誇るクソガキ軍団だが、さらにオフシーズン限定のサプライズボーラーが登場するという噂も。
対する420は、前節で今季初のフルメンバーが揃い踏み。
昨シーズン躍進を遂げた原動力・#24 SHOWと#83 番長のツインタワー復活で、総力戦の末にTOKYO BEASTを下し、念願の今シーズン初勝利を手に入れた。
とはいえ、現在の順位は1勝3敗・最下位タイ。レギュラーチーム残留、そして2シーズン連続のPLAYOFF進出を目指す彼等にとって、この第5戦がターニングポイントになることは間違いない。
【MAIN GAME】
F’SQUAD(3勝1敗) vs BLACKTOP(1勝3敗)
第5戦の【MAIN GAME】には、首位タイと最下位タイによるballaholicなマッチメイクが用意された。
この日の最後のメインイベンターを託されたのは、現在1勝3敗で最下位タイに沈むBLACKTOP。
前節、#44 KOSUKEのアンクルブレイク、B1リーガー・#7 Jの超強烈なブロックショットでハイライトシーンを生み出したものの、ゲーム全体を通してターンオーバーが多く、
1プレーにこだわるのは重要だが、1プレーをブチかますまでの過程も同じくらい重要だと僕は思う。
MC MAMUSHIはムーヴを「一発芸みたいなモンだから」と表現していた。
その一発芸を出すまでの過程を丁寧に綴って、コートを温めて、ゲームの流れを読んで、絶対外さないタイミングで一発芸を体現することができたなら…。
彼等はその時初めて、本当のストリートボーラーになれるのかもしれない。
迎え撃つのは、前節、プレシーズンから戦いを繰り広げる好敵手・平塚Connectionsに今シーズン初黒星を喫したF’SQUAD。
前半戦を終えて3勝1敗と首位タイをキープしているが、チームの中心人物である#91 KYONOSUKEに掛かる負担は大きい。
しばらく遠ざかっているリーグ戦制覇を成し遂げるためにも、セーフティーリードを奪った時ではなく、
タイトなゲームの痺れる場面で流れを変えられる「ジョーカー」の出現が望まれる。
誰もが認めるポテンシャルを持つ#0 GENKIのブレイクに期待したい。
(text by 石井ジョゼ)現在のランキングはこちら(2017.06.08更新)