SOMECITY 2017-2018 TOKYO 1st 第6戦 プレビュー
今シーズンのSOMECITY TOKYOも、残すはたったの2戦のみとなった。
リーグ戦の戦績上位4チームには、2017-2018 1stシーズンのCHAMPIONを決める「PLAYOFF」への出場権が、
同じく7位のチームにはレギュラーチーム残留を賭けて行われる入替戦「SOMECITY CRASH」が、
そして、最下位・8位のチームには、優勝チームにのみ来シーズンのレギュラーチームの座が与えられる、
1DAY TOURNAMNET「WHO'S GOT GAME? CHAMPIONSHIP」が用意されている。
上位争い・そして残留争いが激化する、第6戦の行方や如何に。
【GAME1】
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420(1勝4敗) vs 平塚Connections(3勝2敗)
オープニングアクト【GAME1】に登場するのは、現在最下位タイに沈む420。
第2戦で同じく1勝4敗のBLACKTOPに直接対決で敗れているため、
このゲームを落とすようなことがあれば、いよいよシーズン最下位にリーチが掛かる。
大黒柱・#24 SHOWに依存しない、昨シーズンのような総力戦を展開して、来季のレギュラーチーム残留を果たしたいところ。
迎え撃つ平塚Connectionsは、現在3連勝中と絶好調。
現時点におけるTOKYOストリートボールシーンで最も勢いのあるチームだ。
このゲームに勝利すればPLAYOFF進出はほぼ確実だろう。
ストリートNo.1スラッシャー・#9 CHIHIROと超攻撃的司令塔の#4 TAKATOの2大スコアラーを軸に、
TEAM GREENが連勝記録をどこまで伸ばせるか注目したい。
【GAME2】
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BLACKTOP(1勝4敗) vs TEAM-S(2勝3敗)
無礼を承知で、続く【GAME2】を一言で表すなら、「クソガキ vs おっさん」である。
副題はどうあれ、来季のレギュラーチーム残留を占う上で重要なマッチメイクであることに変わりはない。
若きballaholic#44 KOSUKE率いる「クソガキ軍団」BLACKTOPは、
前節・第5戦で存在感を放った#55 KONOSUKEに期待が懸かる。
平均年齢20歳前後のNEW FACEでロスターを一新した今シーズンは、
「小さくてドリブルが突けて1on1を仕掛ける」似たようなボーラーが多く、
正直言ってなかなか名前を覚えることができなかったが、
シーズン終盤に差し掛かって、ようやく一人ひとりがエゴを出し始めた印象だ。
対する「おっさん軍団」TEAM-Sは、今年で結成20年。
SOMECITYのリーグ創設時はおろか、ストリートボール創世記からシーンの第一線に君臨し続けている。
酸いも甘いも知り尽くした百戦錬磨の大ベテラン、#4 SHINPEI・#7 JUNのアラフォーコンビが、
マナーの悪い礼儀知らずな今時の若者たちに、ストリートの厳しさを教えることができるだろうか。
数ヶ月前にSNSを賑わせたような、TPOをわきまえない危ないプレーが出ようものなら一触即発間違いなし。
何が起こるか、今から楽しみだ。
【GAME3】
F’SQUAD(4勝1敗) vs 44STREET(2勝3敗)
前節・第5戦でチームを勝利に導くサーカスショットをメイクして、
今季初の「YOU THE MAN」を獲得した#91 KYONOSUKEが【GAME3】に登場する。
リズムを刻むドリブル、トリッキーなパス、タフなアタック、クイックモーションで放たれる3ptシュート。
F’SQUADの若きエースとしてシーン全体を牽引する彼の、こだわり抜いたプレーの1つ1つに酔いしれてほしい。
自由に遊ぶストリートボールで弟分に角の違いを見せつけて、満足のいく内容でPLAYOFF進出を確定させることができるか。
その一方で窮地を迎えているのが、対戦相手である44STREET。
ポイントゲッターの#2 AIKI(東京エクセレンス)が前節・第5戦を最後にチームから離脱し、得点力は大幅にダウン。
リーグ戦通算2勝3敗・現在5位タイの彼等は、あと1勝で来季のレギュラーチーム残留がほぼ確定する。
未だ潰えていないPLAYOFF進出に望みを繋ぐためにも、是が非でも金星が欲しい。
唯一のオリジナルメンバー・#25 SEN、身体能力を生かした1on1が売りの#22 TSUBASAが、
“リル・アーヴィング”の抜けた穴を何処まで埋めることができるだろうか?
【MAIN GAME】
KIDROC(4勝1敗) vs TOKYO BEAST(3勝2敗)
【MAIN GAME】で第6戦のトリを飾るのは、強すぎるKIDROC。
先日行われたスピンオフイベント「SOMECITY PLAYGROUND」で、
仮に彼等が単体チームで出場したとしても、そこまで文句は出なかったろう。
第5戦ではフルメンバーの420に30点差をつけるフルボッコで首位をガッチリとキープ。
ロスターに名を連ねる全員が、他チームなら主役を張れるボーラーだ。
メインイベンターとしての務めを全うして、サクッとPLAYOFF進出を決めてくれるだろう。
エース・#13 SOGEN a.k.a.Worriorがチームを牽引するTOKYO BEASTは、
190cmの動けるビッグマン・#24 T-Smoothがイエローコートにアジャストし始めた。
機動力を生かしたブロックショットだけでなく、第5戦ではWオーバータイムでウイニングショットを沈めるなど、
決定的な仕事をやってのける重要な存在へと化けつつある。
#0 MARU、#1 HAYATO、#05 NARUSEらKIDROC自慢のルーズボールハンターたちと、
五分のゴール下争いを繰り広げることができれば、このゲームの結末は、もしかすると違ったものになる…かもしれない。
(text by 石井ジョゼ)