《SOMECITY 2017-2018 TOKYO 1st 第7戦プレビュー》
【GAME1】
KIDROC(5勝1敗/PLAYOFF進出確定)vs BLACKTOP(1勝5敗)
■KIDROCが勝利
→KIDROCのレギュラーシーズン1位が確定、BLACKTOPの8位が確定
■BLACKTOPが勝利
→【GAME3】で420が敗れた場合、F’SQUADの1位、KIDROCの2位、BLACKTOPの7位が確定
【GAME1】は、絶対的な強さを誇る現在首位のKIDROCと、絶対に負けられない最下位BLACKTOPによるオープニングアクト。
今季のレギュラーシーズン8位のチームが来季のレギュラーチームに残留するためには、8/2(水)に行われる1DAYトーナメント「WHO’S CHAMPIONSHIP」で優勝する必要がある。
ただし、現在単独最下位のBLACKTOPは仮に【GAME1】を勝利したとしても、【GAME3】に登場する420が勝利した場合、シーズン8位が確定してしまう。
絶体絶命のBLACKTOPの前に立ちはだかるのは、今季絶好調のKIDROC。サイズもあってスキルもある、おまけに選手層もべらぼうに厚い。ロスターの平均身長が180cmを大きく割る彼等にとって、考えうる中で最悪の組み合わせである。
それでも僕は、かつてイエローコートに、「小さな魔法使い」と呼ばれた、一人のファンタジスタが居たことを知っている。
魔法のようなハンドリングを持つ彼は、そのプレースタイルから敬意を込めて「WIZARD」と呼ばれていた。その彼が手がけた、WIZARDの遺伝子を受け継ぐチームの一つが、彼等BLACKTOPだ。
僕はもう一度、このコートにかかる魔法が見たい。僅かな可能性と、最高の1プレーに賭ける、若きballaholicの挑戦を見届けよう。
【GAME2】
平塚Connections(3勝3敗) vs TOKYO BEAST(3勝3敗)
■平塚Connectionsが勝利
→平塚ConnectionsのPLAYOFF進出が確定、TOKYO BEASTのPLAYOFF進出の可能性が消滅
→【GAME3】で420が勝利した場合、TOKYO BEASTのシーズン7位が確定
■TOKYO BEASTが勝利
→TOKYO BEASTのPLAYOFF進出が確定、平塚ConnectionsのPLAYOFF進出の可能性が消滅
→【GAME3】で420が勝利した場合、平塚Connectionsのシーズン7位が確定
残されたPLAYOFF行きの切符は2つ。【GAME2】には、非常に重要な意味を持つ一戦が用意された。
ただし、エース・#9 CHIHIROが怪我で長期離脱を余儀なくされた平塚Connectionsは、かなり苦しい状況に追い込まれているはずだ。
一方のTOKYO BEASTも、ポイントゲッター・#13 SOGENが負傷欠場した前節は惨敗を喫するなど、決してコンディションは十分と言えない。
現在のストリートボールシーンを牽引する主役不在の最終戦、新たなヒーローの出現が勝負の結果を左右するだろう。
今季2度のYOU THE MANを獲得した平塚の超攻撃的司令塔・#1 TAKATO、いよいよ頭角を現し始めた猛獣軍団のオールラウンダー・#24 T-Smoothに期待する。
【GAME3】
F'SQUAD(4勝2敗/PLAYOFF進出確定) vs 420(2勝4敗)
■F’SQUADが勝利
→420の7位以下が確定
→【GAME1】でBLACKTOPが敗れていた場合、420の7位、BLACKTOPの8位が確定
→【GAME1】でKIDROCが敗れていた場合、F’SQUADの1位、BLACKTOPの7位、420の8位が確定
■420が勝利
→420の6位以上が確定
既にPLAYOFF進出を確定させているF’SQUADは、覇権奪回に向けて、1つでも上の順位でレギュラーシーズンを終えたいところだ。遊び心にスキル、そして勝負強さが加わった稀代のファンタジスタ・#91 KYONOSUKE、復調の兆しを見せる鉄人・#7 K-TAの”K2”が噛み合えば、リーグ制覇は手の届く場所にある。
一方の420は、敗れれば来季のレギュラーチーム降格の可能性がある7位以下が確定する一方で、この【GAME3】に勝利さえすれば自力でのレギュラーチーム残留が確定する。
シュートレンジ不問のオフェンスマシーン・#24 SHOWを中心に、最終戦で意地を見せることができるか。
勝っておきたいF’SQUADと、負けられない420。モチベーションの差がどうゲームに影響を及ぼすか注目したい。
【MAIN GAME】
44STREET(3勝3敗) vs TEAM-S(3勝3敗)
■44STREETの勝利
→44STREETのPLAYOFF進出が確定、TEAM-SのPLAYOFF進出の可能性が消滅
■TEAM-Sの勝利
→TEAM-SのPLAYOFF進出が確定、44STREETのPLAYOFF進出の可能性が消滅
→【GAME2】でTOKYO BEASTが敗れ、【GAME3】で420が勝利した場合、44STREETの7位が確定
チーム結成後初のPLAYOFF進出を狙う44STREETと、今季からレギュラーチーム復帰を果たしたTEAM-S。
第7戦の【MAIN GAME】は、勝者がPLAYOFF進出最後の1枠を手にする、今季のリーグ戦のラストマッチに相応しい、単純明快なカードが用意された。
現役大学生ボーラーを多数抱える44STREETは、前節・第6戦で#25 SENが遂にON FIRE!
これまで黒子役に徹していたロールプレーヤーが圧巻のパフォーマンスを見せると、ルーキー・#77 SHINNOSUKEがウイニングショットを決めて、兄貴分F’SQUADを相手に見事なアップセットを成立。
シーズン途中で離脱したポイントゲッター・#2 AIKI(東京エクセレンス)の不在を感じさせない、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。勢いは十二分にある。
対するベテラン軍団・TEAM-Sも仕上がりは悪くない。前節のBLACKTOP戦では#6 NAOTOを中心とした総力戦で、悪ガキ軍団を返り討ち。ベンチを埋め尽くす大応援団のエールを背に受けて、ballaholic狩りを狙う。
上回るのは、若さと勢いか。それとも、絆と経験値か。
どちらが勝っても、TOKYOストリートボールシーンの勢力図が塗り替わるはずだ。
(text by 石井ジョゼ)ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■順位表(第6戦終了時)
-SOMECITY 2017-2018 TOKYO 1st RANK-
1位 KIDROC (5勝1敗)
2位 F'SQUAD (4勝2敗)
3位 平塚Connections (3勝3敗)
3位 TOKYO BEAST (3勝3敗)
3位 44STREET (3勝3敗)
3位 TEAM-S (3勝3敗)
7位 420 (2勝4敗)
8位 BLACKTOP (1勝5敗)
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《PLAYOFF進出と7位、8位確定シナリオ》
■GAME1
KIDROC(5勝1敗) vs BLACKTOP(1勝5敗)
KIDROCは勝てば(6勝1敗)で1位が確定する。
BLACKTOPは負ければ(1勝5敗)で8位が確定する。
BLACKTOPが勝てば(2勝5敗)となり、【GAME3】の勝敗次第、420が負けた場合に7位となる。
■GAME2
平塚Connections(3勝3敗) vs TOKYO BEAST(3勝3敗)
両チームとも、勝てば(4勝3敗)PLAYOFF進出が確定する。
ただし、負けたチームは【GAME3】の420が勝ち、【MAIN GAME】でTEAM-Sが負けた場合に、(3勝4敗)で並び、直接対決の勝敗および得失点差により7位の可能性がでてくる。
■GAME3
F'SQUAD(4勝2敗) vs 420(2勝4敗)
F'SQUADは勝てば(5勝2敗)で2位以上が確定する。
420は勝てば6位以上が確定する。
420が負けた場合は、7位以下が確定。
■MAIN GAME
44STREET(3勝3敗) vs TEAM-S(3勝3敗)
両チームとも、勝てば(4勝3敗)PLAYOFF進出が確定する。このゲームでレギュラーシーズンのすべて順位が確定する。
44STREETが負けた場合、【GAME2】でTOKYO BEASTが負けて、【GAME3】の420が勝った場合に(3勝4敗)で3チームが並び、直接対決の勝敗および得失点差により44STREETの7位が確定する。
5位 TB (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(+11)
6位 420 (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(+4)
7位 44 (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(-15)
TEAM-Sが負け、【GAME3】で420が勝った場合には、【GAME2】の負けたチームを含む3チームが(3勝4敗)で並び、直接対決の勝敗および得失点差により【GAME2】の負けたチームが7位確定となる。
・【GAME2】でTOKYO BEASTが負けた場合
5位 S (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(+4)
6位 420 (3勝4敗) 直接対決の勝敗: 1勝1敗(-2)
7位 TB (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(-2)
・【GAME2】で平塚Connectionsが負けた場合
5位 S (3勝4敗) 直接対決の勝敗:2勝0敗(+8)
6位 420 (3勝4敗) 直接対決の勝敗:1勝1敗(+5)
7位 平塚 (3勝4敗) 直接対決の勝敗:0勝2敗