【GAME1】
KIDROC(レギュラーシーズン2位) vs TOKYO BEAST(レギュラーシーズン3位)
今季は圧倒的な強さを見せつけたKIDROC。
第6戦でYOU THE MANを獲得したシューター・#34 Yohey、スーパーハードワーカー・#05 NARUSE、
0.1tのポイントゲッター・#09 KOJI、ムードメーカー・#0 MARU、仕事人・#1 HAYATO、
ハンドラー・#69 16flip、166cmのジョーカー・#23 TSUKASA。
誰がコートに立っても戦力がほとんど変わらない選手層の厚さは、頭一つ抜きん出ている。
DNPさえなければ、油断や慢心を差し引いても彼等が優勝候補筆頭No.1だ。
そんな最強のクソガキ軍団に挑むのは、絶対的エース・#13 SOGEN a.k.a.Woriorを中心に、
安定した戦いを見せてレギュラーシーズン3位に食い込んだTOKYO BEAST。
圧倒的な攻撃力はないものの、チームの頭脳・#1 KING、主力メンバーにまで成長した#24 T-smooth、何故かプレイングタイムが増えてきた絶叫モンスター・#4 409ら、
ベンチメンバーまで一丸の総力戦で番狂わせを狙う。
【GAME2】
F’SQUAD(レギュラーシーズン1位)vs TEAM-S(レギュラーシーズン4位)
【GAME2】には、奇しくも開幕戦の同一カードがマッチメイクされた。
今季の開幕戦でTEAM-Sを圧倒して勢いに乗ったF’SQUADは、レギュラーシーズンを1位で通過。
しかしながら、主力ボーラーのコンディションに不安が残る。
完全復活の兆しを見せた闘将・#7 K-TAが、第7戦で「YOU THE MAN」を獲得する一方で、
もう一人のエース・#91 KYONOSUKEが故障を抱えながらプレーを続けるという苦しい状況だ。
一方のTEAM-Sは、開幕戦こそF’SQUADに後れを取ったものの、尻上がりに調子を上げて、昇格直後のシーズンを4位でフィニッシュ。
見事PLAYOFFへの切符を手に入れた。
#4 SHINPEIや#7 JUNらアラフォー・ベテランボーラーのサポートを受けて、
#24 GENYAや#31 SLEEPERら伸び盛りの若手ボーラーが躍動し始めた現在の仕上がり具合は、開幕戦とは比べ物にならないだろう。
また、今回は一発勝負のトーナメント戦だけに、酸いも甘いも知り尽くしたヘッドコーチ・AN氏の采配にも注目したい。
蓋を開けてみるまで結果の読めない、SFダービーの結末やいかに。
【SOMECITY CRASH】
BLACKTOP(レギュラーシーズン7位) vs SUNDAY CREW(WHO’S GOT GAME?CHAMPIONSHIP準優勝)
少し昔話をしよう。レギュラーシーズン7位に終わったBLACKTOPのフロントマン・#44 KOSUKE。
彼が大学在学中にストリートボールデビューを果たし、同学年の岡本飛龍(拓殖大学→島根スサノオマジック/B1)とのマッチアップで名を挙げたことは周知の通り。
しかし、彼が大学4年時に残したもう一つのエピソードをご存知だろうか。
当時関東4部から3部への昇格を果たしたばかりのKOSUKE擁する西武文理大学は、春のトーナメント戦で同2部の格上・立教大学を破る快挙を成し遂げている。
このアップセットの、もう一人の立役者が、今シーズン途中からチームに加入した#7 ISHIDAだ。
司令塔として攻撃を組み立てるKOSUKEと、外から鮮やかに3ptシュートを射抜くISHIDA。
2人のコンビが会場を大いに沸かせ、西武文理大学は見事な逆転勝利を納めたのだった。
あれから2年。彼等2人のステージは、体育館からクラブチッタ川崎へ。大学バスケからストリートへと移すことになる。
2017年7月26日、レギュラーシーズン最終節。負ければシーズン最下位が確定する格上のKIDROC戦で、BLACKTOPはデジャヴのようなジャイアントキリングをやってのけた。
その立役者が、ISHIDAだ。彼の3ptシュートが、デジャヴのように火を噴いたのだ。
「ATTACK THE RIM.」を掲げるチームに、最強の飛び道具が加わったBLACKTOPは相当に手強い。
大物食いの腹ペコシューターが、かつての相棒KOSUKEとBLACKTOPを、来季のレギュラーチーム残留に導くことができるか。
たった5人で「WHO’S GOT GAME?CHAMPIONSHIP」を戦い抜いたSUNDAY CREWは、
リーダー・#23 Kyleが鍵を握る。「ショーストッパー」と称される鉄壁のディフェンスはもちろんのこと、MC MAMUSHIを震わせた闘志あふれるプレーに注目したい。
サイズやフィジカルでは分があるだけに、12分間ハッスルし続けることができれば勝機は十分にある。
勝った方が来季のレギュラーチームだ。
PLAYOFFの裏メインイベント、「入替戦」SOMECITY CRASHが始まる。
(Text by 石井ジョゼ)
《STUDIO COAST 席図》